先生の一言に衝撃を受けた。


「えっ!女の子!」


その一言で少年の表情はムッとしていた。



「あら、どうみても可愛らしい女の子じゃないの?」


先生が言う。


「ええ、そうですけども…」


と俺。


あまりのびっくりさに自分でも驚いている。



「えっと、お名前は?」


尋ねるが嫌な顔をしながら先生の後ろに隠れる。


「あらあら、この子は夢乃 セナよ。正真正銘の女の子よ」



「ごめんね。俺は、峰宮海保。よろしく」



海保が手を差し出すと、彼女は先生の体に顔を押し付けていた。



「ごめんなさいね。この子、人見知りなの」


先生は言い訳がましいことを言っているが、初対面のひとのお菓子を狙った奴だぞ?



「そうなんですか、可愛らしいですね」


笑顔で言う。


「ちなみに、この子は聖戦者よ。あなたは聖歌クラスなのかしら?」