真暦52年。


日本はかつてにない災害と戦争の傷跡により、本土を移住し、仮の本土を作り、地に足をつけた。





首都ー東京第二都市ー
通称学園都市

全国の学校がこの場所に集っている。


そして、その中でも一番の名門校が、この聖マリンアントワール教会学園。



キリスト教を重んじる校風、そして、ほかにはない特殊な事例。



それは、聖歌クラスと聖戦クラスがあるということ。



ざっと説明をすると、聖歌クラスは、基本的歌を中心に学び、そして、聖戦クラスのペアの傷を癒す。


そして、聖戦クラスは国のために戦いに赴く。


日本がとった政策の一つがこれである。


大人たちの勝手な都合により、子供達が戦いに身を投じる様になって早くも十年もたった。

この政策ではたくさんの若い学生の命が亡くなった。

そして、俺の姉もそのうちの一人。


おっと、自己紹介がまだだったな。


俺の名前は峰宮 海保(みねみや かいほ)


ちなみに聖戦クラス。


俺の姉、峰宮后子(みねみやこうこ)は、聖戦クラスのペアのやつに騙され死んだ。


そして、その騙した相手がこの中にいる。