「あなたがこの手を離してくれれば済むんですけど。」


あたしは彼に捕まれている腕をあげて話した。


「だってこーでもしないと逃げちゃうでしょ?あ・い・みちゃん♪」


わっキモ......

いや、そう思うのはあたしだけかもね。

だってこいつ学校の王子様らしいし。

まぁあたしは興味ないけどね。


「当たり前じゃないですか?あたしはあなたと話すことなんてないですから。」