「ちょっと待てよ。」 そういって彼の横を通ったとき、あたしの腕を掴んだ。 え?? ちょっとちょっと。この状況ヤバいんじゃない??? 「なんですか?この手。」 あたしの気持ちとはうらはらに口からスラスラ出てくる言葉。 もぉーあたしのバカっ。関わりたくないのに――――... 「お前......なんで本当の姿を隠してる??」 そういいながらあたしのウィッグに手を掛ける。