「恋ーっ!!!」 どこからともなく、恋ちゃんを呼ぶ大きな声。 「あっ……瀧だ…」 「恋ちゃん顔赤いー!!!可愛いっ☆ほらっ!咲坂君呼んでるよ♪行っといでーっえ」 「おっ…ぉう。行っ…行ってくる」 顔の真っ赤な恋ちゃんが、小学生の手と足が一緒にでる行進のように咲坂君の元に走って行った。 (あーぁっ…!恋ちゃん行っちゃったー。いーなー…恋ちゃんわっ♪恋ちゃんの“恋”は順調そうじゃん!)