ねえ、キスしてよ。




じめじめしてるわたし


それを見ていた咲が突然思いついたように立ち上がった


「そうだっ!」


「きゃっ!びっくりしたぁ・・・、いきなり立ち上がんないでよお」


そんなわたしの小言になんか耳を貸さず、

嬉しそうに咲は言い出した



「クリスマスにさ、2人っきりでホテルいっちゃいなよ!

そしたら、高杉くんも、抑えられなくなるでしょ!」


「えええ!?わたしを襲わせるの!?」



「だって、襲ってほしいんでしょう?」



「そ、そんなこと、聞かないでよう・・・」



「よし!決まりっ!クリスマス、デートの予定は?」



「さ、誘ってないです・・・」



「よし、有言実行!今いこう!」



「えええ?」


強引な咲に圧され気味なわたしは、


航の教室まで引きずられていった