咄嗟にランとウルが私と陛下の前に出る。 狐はずっと威嚇をしていて、今にも襲いかかってきそうな勢いだ。 突然、頭の中に記憶の断片がよみがえる。 思い出した・・・、あの子は・・・。 記憶の断片を取り戻した同時に、あの子の名前らしきものが浮かぶ。 私はランたちの前に出て、あの子に近づいていった。 途中ランが止めようとするも、私は大丈夫とランを制し再び歩み寄る。 警戒するその子に手を差し伸べ、私は・・・。 『ただいま、フィネ。ずっと一人にしてごめんね』