「今、ほどいてやっから」 そう言って手足のロープを 取ってくれた。 その間も乱闘は続いていて こっちのことなんて 誰も気づいていない。 「逃げっぞ!」 そう言って私の手をとり 乱闘の間を通り、出口に向かう。 「おい、ちょっとまてよ」 仮面の男の言葉で乱闘が止まる。