専属SPは俺様王子


「ま、皇が護衛できねーんなら
俺が莉緒ちゃんを護衛するけど」


「ふざけんじゃねー」


他の奴に莉緒が護衛されるの
だけは嫌だ。

それが例え仲間だとしても…。


「でも、肝心の莉緒ちゃんが
いないみたいだけど…。
皇、何かしたの?」


家からはそう簡単に抜け出せない
だろうけど…。

もし…もし抜け出してたら…。


「別に」


おれはそう言って部屋をでた。