専属SPは俺様王子


そんな思いも届かず、
まっすぐ後退りした私は
壁に追い込まれた。


「お前さ…」


そう言って、私の横に手をおき、
逃げ場をなくす彼。


普通にありえないでしょっ!!

だから男は~っ!!

なんて考えてる暇もなく、
彼が喋り始める


「男嫌いなんだって?」


え…。そんなの…

「大嫌い」


「そっ」と言って、私の顔の横に
彼の顔が近づく。


ありえない~っ!!


どんっ!!

私は力の限り、彼を
突き飛ばした。


「最低っ!!」


そう言って私は
部屋を飛び出した。