「降りねーのかよ」 ふてくされた顔で席を動かない彼女。 やっぱ無理矢理連れてくるのは よくなかったよな~。 「莉緒。降りてこいよ」 一瞬こっちを見て、 ドアに手をかけ、降りる彼女。 意外に素直じゃん。 そして二人で家に入る。 家っていっても屋敷みたいな もんだけどな。 「戻りました」 「お、かわい~嬢ちゃんじゃん。」 そう言ってきたのが、 俺たちのボス、 斎藤 大輔(サイトウ ダイスケ)。 今年30歳のおっさんだけど。