Faily Tale


夜7時。

あたしは外に出た。

あたりは暗くなり、過ごしやすい。

太陽はどうしても好きになれない。

「なあ。」

隣を歩く彼に話しかけられる。

「ん?」

「錠剤くれるか?」

「え、今?」

「うん。」

「はい。」

あたしはポケットから取り出して渡した。

そして彼は1粒取り出すと口の中に入れた。

「ありがと。」

あたしはそれをまたポケットに戻す。

「ねえ、君。」

肩を叩かれて振り返る。

そこには見るからにチャラそうな風貌の男。

「良かったら俺と遊ばない?」

こいつにはリズが見えていないのだろうか。

あたしの隣を・・・