Faily Tale


ジョウキュウニンジャ・・・?

何のこと?

でも、あたしにはそんなことも関係ない。

自分の術で作った分身は彼の周囲を全部固めた。

そしてあたしは腰から吊っている道具の中から手裏剣を取り出す。

それを投げようとしたその時

「もう止め止め。ボス、嘘つきあがって。上級忍者がいるなんて聞いてないよ。」

さっと道具をしまった

「じゃあ、またね。おちびさん。」

ヒラヒラと手を振っていった。

「待てっ!」

自分でも驚いた。

こんなにも張り詰めた、よく響く声がでるものなのか。

「まだあたしはお前に勝っていない。」

「だって俺負けそうな戦いはしねえもん。」

「いつか、仇は討つ。絶対に。」

「はいはい。」

今、思えばあれはあたしではなかったんじゃないか。

いくらなんでも6歳だ。

いろいろ知りすぎている。

ちなみにあの実体の影分身は上級忍者になるための試験で使われる術だったらしい。