Faily Tale


起きるとそこは自分のベッドだった。

横には海がいた。

そして足首も痛む。

「・・・朔弥はっ!?」

あたしは飛び起きた。

「まだ寝ていると思う。」

答えたのは海だった。

時刻は7時。

「学校・・・」

「やめておけ。昨日気力を使いすぎて動けないと思う。」

「朔弥は?陸翔は?」

「朔弥はおきれば行く。陸翔は行くだろう。」

「姉ちゃん、大丈夫?」

朔弥が入ってきた。

「うん。朔弥は?痛いところない?」

「大丈夫。今日学校どうするの?」

「あたしは行きたいけど。」

「動ければいいよ。ね?海?」

「朔弥が言うならしょうがないか。」

どうも海は朔弥に弱い。

彼の言うことはほとんど聞く。

「行く。意地でも。」

もう、朔弥をあんな危険な目にあわせないためにも。