Faily Tale


案の定そこにいたのは妖だった。

「姉ちゃんっ!」

慌てたように朔弥も来た。

何でこんな時間に・・・?

疑問に思ったが、今はそれどころではない。

「結界。」

「強化。」

あたしが言うとすぐに陸翔が続ける。

今回のサイズはあたしと同じくらいの身長。

見かけも特別でかいわけじゃない。

呪文を唱えて印をふむ。

パッと妖は消えた。

「解除。」

すっと結界は消えた。

「何だったの?」

まだ正統後継者になってから日にちは浅いけど今まで一度だって昼間に妖が出てきたことなんてなかった。

「どうなってんの?」

朔弥も同じことを思ったようだ。

『これからこういうのが増える』

ぱらっと彼がスケッチブックをめくった。

その文字はすでに書いてあったものだった。