「本当に来たの?」
あたしはクラスで驚きの声をあげる。
『朔弥の命令』
「はいはい。」
パラっとスケッチブックをめくる。
自分や相手が有利になりそうなことは言葉を発する。
ただし、それ以外は言わない。
・・・みたいだ。
何で驚いたかというと陸翔が制服を着て教室にいるからだ。
しかもそこそこかっこいい顔してるから
「あのイケメンなんで華弥さんに・・・?」
とか言われる。
別に好きでいるわけではないんだけど。
「鎮痛。」
あたしにしか聞こえないくらいの声の大きさで彼は言葉を発した。
すっと足から痛みが抜ける。
『そんなに持続性はないと思う』
『痛くなったらまた言って』
「早く治るといいね。」
それだけ口頭で言った。

