Faily Tale


もともと正統後継者の候補にも入っていなかったあたしはこういう情報に疎い。

しとめる方法を覚えるのに必死だったのもあるけど。

「まあ、今日お姫様抱っこでもしてもらいながら一緒に仕事すれば分かる。」

海が言う。

「でもっ・・・」

「心配いらない。それに、それが上の命令でもある。」

何か反論をしかけた朔弥を海が遮った。

「かっちゃんっ!」

「ウラ!?」

「昨日と似た妖が出たよ。」

お前が妖言うな。

それに何でここにウラがいるのか疑問だったが、それどころではない。

「陸翔、仕事。」

こくん、とうなづいた。

「浮遊、移動。」

これであたしは彼の能力を目の当たりにした。