Faily Tale


こういうとき、友達を作っておけばよかったと思う。

確かに見えないものと戦ったわけだから外傷はない。

でも、立つと激痛が走るのだ。

誰かに肩かしてほしい・・・

「かっちゃん、肩かそうか?」

真昼なのにウラが声をかけてきた。

「何でここにいるの?寝てなきゃだめじゃん。」

「でも、かっちゃんのこと心配だったから。」

「いや、大丈夫だよ。」

「本当?」

「うん。だから、安心して寝てていいよ。」

「んー・・・いや、かっちゃんについてく。」

ついてきたウラは授業中、仕事がないと分かるとあたしの隣で気持ちよさそうに寝息をた
てていた。