「かっちゃん・・・」 「下がってて。」 不安そうに声を上げる飛びついてきた妖。 名前はウラという。 「心配しないで。」 頭を撫でて 「どこにいる?」 気配が遠すぎる。 でも、敷地内にいることは間違いない。 「西・・・」 「海、行くよ。」 「ウラはそこ、動かないでね。」 とあたしは先を急いだ。