Faily Tale


「行って来ます。」

「頑張ってね。」

「乃愛、怪我しないように。」

「分かってる。」

俺たちは同じように本部に行き、入り口で別れた。

俺は兄さんの監視、乃愛は任務の援助だ。

ロッカールームに入り、服を変える。

「兄さん、今日の監視は俺だからね?」

すっと頭を下げた珠とは違い、兄さんはぼーっとどこかを見ている。

「兄さん?」

「・・・あ?」

「ぼーっとしてないで。始めるよ。」

さすがの彼も数日の訓練で参っているんじゃないかと思った。

監視の俺が言うのもなんだが、きついんだ。

逃げ出したくなるくらい。