バン
勢いよくドアをあけた。
乃愛は何てところにいるんだ。
よりによって協会本部長の部屋だなんて。
俺が1番好きじゃないヤツ。
「陸翔か。どうした。」
「何しにきたの?」
声が重なる。
「乃愛は俺のパートナーなんですが。」
「あぁ。知っている。」
「だったら何で・・・!」
「人手不足なんだ。単純に。」
「人手不足・・・?」
「今、幹部はお前を含めて3人。訓練中なのが1人。そして動けない俺。
訓練生は犯罪者と言ってもいい。
これがどんな状況なのか分かるだろう?」
それくらい俺だって分かる。
なぜか日本に本部があるが、これは国際的な組織。
幹部級が3人しかいないとなると大変なことだ。
「現在ここに登録されている能力者の数、知っているか?」
また質問だ。

