Faily Tale


さっきまで気付かなかったけど朔弥の足元にヘンなのが・・・

カピバラみたいなのが座ってる。

「どうした?」

振り返った兄ちゃんが聞く。

「・・・なんかいる。」

あたしは慌てて符をとる。

「あー、姉ちゃん、たぶんこのこでしょ?」

朔弥が軽々と持ち上げる。

頷くと

「海って言うんだよ。ずっと姉ちゃんの近くにいたんだけど・・・」

え?え?

ずっといた?

「華弥、見鬼が・・・」

「封印がとけたようだな。」

知らない声がした。

「封印?」

朔弥が聞き返す。