「そろそろ動き出したか。」
俺は隣の奴に問う。
「今のところは何の情報もございません。」
俺はソファから立ち上がり
「しゃべってみろ。」
と命令する。
「司様何をなさるつもりですか?」
「まだ使える。」
彼の言葉を握った。
弟も可哀想なものだ。
言霊が強いせいで喋ることもままならないとは。
自分1人じゃ発動さえできない俺が言うのもイマイチだが。
バタバタ
「騒がしい。何事だ。」
「すぐに確認して参ります。」
隣の奴も駆けていった。
今、彼の下にいる奴はどんな奴だろうか。
彼より強いだろうか。
俺より強いだろうか。
「奴らが攻めいってきました。」
「意外と早かったな。」
「準備を。」
「いらない。」
勘違いしないでほしい。
これは時代劇ではない。
現代の話だ。