Faily Tale


「月姫、これ、飲んでみて。」

あたしは時計から錠剤を出して渡す。

彼女はそれを受け取ると飲んだ。

「・・・とくに変わらないけど。」

「それは自分の能力を最大まで引き上げる。月姫さんの能力は時間の操作。」

「時間の操作・・・」

「やってみなよ。」

奏夢が言う。

「花の種、持ってる。」

未影が言う。

それを借りて、手に握った。

「あ、」

誰かが声を上げた。

「咲いた。」

月姫が言う。

「すごいな。」

しえるが言う。

「しえるとは違ってね。」

しえるは自分の能力をつかいこなすまでに時間がかかった。