Faily Tale


「で?」

「俺、幹部になる。」

「幹部って偉い人?」

「うん。今までも話は来てたけど断ってきたから。」

あたしも彼も視線を合わせることはない。

あたしは布団を見つめ、彼はきっと床を見ているのだろう。

「乃愛、俺のパートナーにならない?」

「・・・え?」

「俺と一緒に兄さんとめない?」

「いいよ。」

「・・・本当に?」

「あたしはあの人に復讐する。絶対に許してはおけない。」

彼がこっちを見た気がした。

それでもあたしは布団に視線を落としたまま。

「陸翔のパートナーになる。」

「それは一生この道ですすんでいかなきゃいけないぞ。」

「別にいいよ。あたしは目の前のことにしか・・・」

「本当?」

あたしは彼と視線を合わせる。

「うん。」

そして半年後、司に挑んで