Faily Tale


誰か違う人が入ってきた。

あたしの家なのに。

「出て行け。」

陸翔が彼に向かって静かに言い放つ。

「今すぐ出て行け。」

続けて彼が言う。

本当に彼らはすぐに出て行った。

彼の能力。

『どうした?』

声の発信源がどこか分からない。

「部屋行ってて。」

彼に無理矢理部屋に押し込まれる。

あたしはベッドの上で膝を抱えていた。