Faily Tale


人が多い。

ご飯を食べている人がほとんどだ。

「しえる、今回は任せる。」

あたしは腕時計のスイッチを押す。

そこから出てきた錠剤を渡す。

「拳銃を出すわけにはいかないから。」

「分かりました。」

「あれを覆う箱を作ってそれを潰す。難しくはないでしょ?」

彼が作り始めた。

ここからは無声劇。

邪魔しちゃいけない。

プチ

「よくやった。」

「先輩、初めてできましたよ!」

「おめでとう。」

あたしは教室の前から立ち去る。

それに黙って彼はついてきた。