Faily Tale


「乃愛、ごめん。」

「何が?」

部室に戻ってのお昼。

なぜかここにはあたしより先に生徒会長がいた。

「羽柴、ちょっと来い。」

先生に呼び出された。

陸翔は見つかるとやっかいなので会長がおさえこんだ。

会長はあたしを悪魔が出たときの許可を出してくれる。

「前から思っていたが、その格好はなんだ?」

「あたしの正装です。」

教師に向かって言い張る。

だいたい1つでも欠けたら業務に支障が出る。

『悪魔反応だ。』

ヘッドホンから声がした。

「ちょっと失礼します。」

あたしは職員室を抜けてつかまらないように走る。

こんなところでつかまっていられない。

ppppp

携帯がなる。

『悪魔だ。さっさと来い。』

「今、行ってるってば。」

会長からだった。

なぜか会長は悪魔の気配が分かるらしい。