Faily Tale


なんでいるんだ・・・?

「しえる・・・?」

彼が声を出す。

「陸翔さん・・・」

その声に反応したのは間違いなくしえるだ。

「何してんの?こんな真夜中に。」

「反応があったから来てみたんです。そしたら・・・」

想像以上に大きかったわけだ。

プチっと時計を押す。

そこから出てくるのは錠剤・・・と言っていいのか。

「ほらっ!」

あたしは彼にそれを投げつける。

とりあえず彼らがいる3階まで行かなければいけない。

それには時間が足りない。

「しえるの元に届け。」

陸翔が助ける。

「走るよ。」

彼に告げると走り出した。