Faily Tale


「羽柴さん、ちょっときてください。」

教頭が放課後、あたしを呼び出す。

念のため腕章をして教室を出た。

別に珍しいことではない。

この人が頼むことはいつも倉庫の掃除とか掃除とか。

だから、あたしは来訪者に驚いた。

「・・・陸翔?」

『ノア、ひさしぶり』

「久しぶりね。協会の幹部があたしに何のようかしら?」

『その呼び方やめて』

「とりあえず部室においでよ。ちゃんと用意してあるから。」

あたしは彼を部屋に招きいれた。