Faily Tale


「手伝いますか?」

黙ってみていただけの陸翔が言う。

「いらない。」

答えたのはリズ。

「だってさ。」

「そうですか。」

彼はまた黙った。

これはあたしと彼との誇りをかけた戦いだ。

「リズ、しっかり構えなよ。」

彼はコクっと頷いた。