Faily Tale


「あら、月姫。久しぶりね。」

インネが言う。

「久しぶりね。」

「こいつが・・・」

怒りをこらえた声で彼が言う。

「あら・・・?その子は・・・」

「思い出した?」

「へえ・・・貴女がハンターになったのは本当だったのね。」

「知ってたの。なら、話は早いよね?」

「でも、本部とは純血とは契約を結んでいるのよ?」

「知ってる。だから、特別に許可をもらったの。」

あたしは正式な書類を見せる。

「ね?だからおとなしくやられてくれる?」

「ハハハ。月姫とはもうちょっとアソベルと思ったのになあ。」

彼女は楽しそうに笑う。

「何が可笑しい。」

問いかけたのはリズだった。

陸翔はただ見ているだけ。

「全然楽しくない。あんたの一家を殺したときだって全然楽しませてくれなかったわ。今度は貴女たちが楽しませてくれるんでしょ?」

「たっぷり楽しませてあげる。」

あたしは警棒を抜いた。

彼は銃を抜いた。