彼が望もうが、望ままいが関係ない。
あたしはあたしの意思でインネを殺す。
もともとインネは嫌いだった。
小さいころは両親に血統のいい人と付き合いなさい、と言われて育った。
あたしから見て血統のいい人なんて純血以外に存在しない。
インネとはよく遊んだ。
彼女は趣味を語ってくれた。
「人の生き血を飲むこと」
彼女はそう言った。
そのときからだった。
あたしが彼女を避けるようになったのは。
両親にも聞いた。
人の生き血はおいしいのか、と。
彼らはもちろんだ、といった。
でも、あたしにはその感想が理解できなかった。
まずいのだ。
たまに飲まされる人間の血は。
錠剤がよかった。
だから、あたしはどうにかして家族と離れたかった。
純血だから、とふつうの子よりもたくさん血を飲まされる。
授業を受けさせられる。
訓練をさせられる。
生き血をまずいと言ったときにはおこられた。
何もかもうんざりだった。
だから、ハンターになる道を選んだ。
彼女はあたしを家族から間接的ではあるが、離した人だ。

