Faily Tale


「月姫と同じ…」

「そう。あたしと同じ。まあ、うれしくはないでしょうけど。」

なぜ、彼は人だと思った人の血を吸おうとしたのだろう。

錠剤は渡した。

飲んだことも確認している。

なら、なぜ?

基本的に錠剤を飲めば、吸血衝動は収まる。

なのに、彼には効かなかった。

あたしの中で予測はたっている。

でも、もし、そうだとしたら…

「リズ、ちょっと血、もらってもいい?」

確かめる方法はこれしかない。

キョトンとこっちを見る。

まあ、それはそうだ。

いきなり血をくれ、と言われても。

「いいよ。」

ちょっとしたあと、彼はそう言った。