Faily Tale


「まったく、手かけさせあがって。」

あたしは呟くと

「月姫。応答願います。」

『はい。』

「ひとり、お願いします。」

『わかった。』

「奏夢が。」

『そうか。薬、いりそうか?』

「送っておいてください。」

『分かった。』

「今日の任務はこれでいいですか?奏夢ひっぱってかないといけないので。」

『仕方ない。その後すぐに戻れるか?お前だけでもパトロールしてくれ。』

「分かりました。」

あたしはリズを担いだ。

さすがにちょっと重いけど。

吸血鬼の力は人よりも強い。

だから、女子が男子を担げる。