「私も...」


「え?」

彼が聞き返す。


「私も、その日たまたま早めに家出たの。それから同じように毎日早めにバス停に来てたんだよ。」


それを聞いた彼は、笑い出した。

そんな彼を見て、私も笑い出した。


偶然が重なってできたキセキ。


君とまた話せる日が来るなんて、夢みたいだ。


このまま時間が止まればいいのに。


だけど、時間は止まらない...