(いた...)
バス停にいたのは
小学校からの幼なじみであり
私の好きな人。
そう、彼に会うために毎日早めに家を出る。
小学生の頃は、彼と毎日のように一緒に遊んでいたけれど、中学に上がってから、一言も喋らなくなった。
そして、高校は別々の学校に通い...君は遠い存在になってしまった。
(今日も会えた。)
彼は、私の乗る一つ前のバスに乗る。
いつの日か、余裕を持ってバス停に向かったら、彼がいた。
ズボンのポッケに手を突っ込んで、眠たそうにバス停にいる彼。
その日から、毎日早めに家を出るようになった。
いつかまた、話せる日が来るんじゃないかと期待して...

