略奪愛








全生徒講堂に向かったから


校舎には誰もいない


静かな廊下を靴の音を


立てながら歩く









「あ~、寒い~
早く上着とって
講堂に行こうっと
松原先輩にも会いたいし」







教室の前に着いて



ドアを開けようと扉に



手をかけた瞬間








スッと顔の横に腕が伸びてきた








その腕をたどっておの本人を




見ると、あの松原先輩だった