『ふぅー。
 今日も無事についたわ。』

良かった。よかった。


「お疲れ様でした。 
 凛子お嬢様。」


『えぇ、ただいま。
 毎日悪いわねー』


「いえ。

 わたくし、できることなら校門までお出迎えし、
 このリムジンの脇で待たせていただきたかった・・・!!

 そして、完璧にお嬢様をお車にお乗せしたかったです!」


『それはやめて。

 大変なことになるわ。』


訳の分からないことを熱弁し始める執事の

黒影をなだめ、

メガネをはずし、髪を解く。