『2年2組・・・

 月園凛子。』

ボソっと呟いた。

自己紹介はどうにも苦手。


「凛子か。よろしくな。

 俺は、3年1組だ。

 俺を知らなかったっていうのも驚いた。

 やっぱ面白いな。」


どういうこと・・・??

ま、いいや。

『じゃぁ、お邪魔しましたー。』

適当に挨拶して、家に帰った。

そうだ。

黒影を呼ぶこともできない・・・。

仕方ない。

久しぶりに、電車に乗ろう。