『ねー黒影ー』

隣に立つ黒影に話しかけてみる。


「なんでしょう?お嬢様。」


『今日、上履きなくなってたじゃない?』


「えぇ。確かに。」


気づいている人もいるかもしれないけど、


あの新品の上履きを用意したのは

紛れもない、この黒影。


一体こいつは何者だ??


なんて疑問はとっくに諦めた。