「実は、二人は婚約者なんだ」

は?
「はぁ!?親父、俺達に分かるようにちゃんと話をしてくれ!」
優牙がソファーから勢いよく腰を上げた
あたしは呆然としたまま

「わ、分かってるって!あのな、俺達が親友なのは知ってんだろ?」
優斗おじ様があたし達に一から確かめようと教えてくれた
確か、四人は幼なじみで親友っていうのはあたしも優牙も知っている
「美優と花香に子供が出来た時に口約束したんだ“もしお互いの子供が異性なら結婚させよう”って」

「で、俺と夢華が異性だから俺達が知らない間に婚約者話が出来て、結婚させようと16年前から企んでいた。という事か?」

「流石優牙君!正解よ♪」
お母さんが嬉しそうに笑った
って笑い事ですか?
「じゃぁ、何かと食事会があったのはあたし達の交流ってことなの?」

「流石夢ちゃん!そういう事よ♪」
おば様!!だから笑い事じゃないでしょ!?
はぁ、優牙なんか呆れて何も言えてないじゃん