「で、夢華。どーすんだよ」

未だにしゃがみ込んでいる夢華

「どーしよー優牙ぁー」

泣きそうな表情をしている夢華
ってか涙目で上目遣いはやめて欲しい
こいつは周りから見るとかなりの美少女
可愛いし、美人、己を飾らない自然体の男女問わず人気がある
「どうも、こうも。俺達が折るしかねぇだろ。荷物引っ越しさせられてるんだし」
まぁ、夢華の荷物が無かったら俺の荷物もねぇだろうな
俺も朝、服はお袋から貰った
自分の部屋にある服は見てない
「うーでも・・・ねぇ!優牙は嫌じゃないの?」
嫌?ある意味そうだな。
心臓が持つかどうか
「俺は嫌じゃねぇよ」
「え?何で?」
「秘密」
こんなとこで告白できるか!
こいつ俺を意識してるかどうかだって怪しい。ってか意識してねぇと思うし
「何でー?」
う゛っ、こいつの言動心臓に悪い!!
「秘密は秘密だ!ほら戻るぞ」
まぁ住んでから惚れさせるか
順番なんてこの際関係ねぇ
こいつを手に入れるチャンスだ
有効に使わせて貰うか・・・