「おう」

俺わ適当にそうあしらい不満そうな希美を横目にその場を立った。

「どこ行くん?」

「悪い、今日帰る」

そう言って俺は教室へ戻り帰り道を歩く。

「あっ…」

めっちゃ綺麗やん。

でも何でや?

今の季節には珍しい一本の木。

桜の木だった。