「それじゃ、歌いましょー!」


「先に友歌っててよー!私、トイレ行ってくるからぁ」

「りょーかーい、早くね」

バタン


トイレに向かった私は、階段を降りようとした。


その時


ドンッ


「痛っ、すみません・・・」


「こっちこそ、すんません」


うわ、めっちゃチャラい・・・


「どっか怪我してない?大丈夫?」


「あ、多分大丈夫です・・・・・・痛っ!」


やばい、足ひねったかも・・・


「ごめんなさい!俺がぶつかったから・・・どっか痛い?」


「足が、痛いかも・・・」


「俺、運びますよ!部屋どこですか?」


「302です。でも・・・悪いよ・・・」


「うし、302ね?はい、乗って」


「え?」


「ん?乗って」


「おんぶ・・・ですか?」


「いいから早く、乗って」

「あ、ハイ」







「302・・・ここか!」


「すいません、わざわざ・・・」


「ううん、いいって!俺、301だし。」


「えぇ!!!」


ガチャ


「美優、遅かった・・・」


「こんちわ、俺とぶつかって、このこ、足をひねったみたいで・・・」


「あ、そうなんですか。」

「それじゃ、失礼しました」


「あ、待って!」


「ん?どした?」


「あの、ありがとうございました。」


「あぁ、大丈夫だって。それじゃ!なんかあったら隣来て。」


バタン


「美優〜かっこよくない?あの人??」


「そうかな・・・」


これが私と君の出会いだったね。