「ありがとねー、隆哉」


「どーいたしまして!」




それからは無言が続いた。

やっぱり、隆哉が1番先に喋りだす。


「俺なー、しゃぼんだまみたいになりてぇんだ。」


「ぷっ・・・しゃぼんだま??(笑)」


「そう、しゃぼんだま。だって空に高く飛んでいくだろ??」


「鳥だって、空高く飛ぶよ?」


「鳥とはまた別だよ!
しゃぼんだまってさ、割れるまでずっと空に昇っていくだろ?
あの度胸がすげーと思う。」


「ふーん。」


「だから、俺はそんな男になりてぇんだっ!」


「隆哉ならなれるよ、きっと。」