君は狼、(仮)



そんなに.....私の顔酷かったかな...。


「ちょっと......鏡見てくる......。」


ごにょごにょ言い続けていた雷也を置いてトイレに向かった。


トイレに行くには他クラスの前を通らなければならない。


つまり、光輝のクラスの前も通らなきゃいけないわけで。


はぁぁぁ、とため息をつきながら歩いていると
突然何かがぶつかってきた。


目を開けて、真っ先に瞳に映ったのは真っ白なシャツで。

目線を上にずらすと案の定そこにあったのは
大好きな、でも今は一番見たくない君の顔だったんだ。


見てしまえば、気持ちがあふれてしまう気がしたから。