君は狼、(仮)



美来が見かねたように声をかけてきた。


「そんなに気になるなら光輝君の教室行けば...?」


そんなの...ムリだよ.....。


私は何も言わずに
ただ、首を横に振った。


美来ははぁ、とため息をついてから諦めたように自席に戻って行った。


気が付いて、しまった。

ううん、今までも気が付いていないふりをしていたのかもしれない。


-――――――――私は、光輝に"恋"してるんだ。