目が覚めた時、右手に温かい感覚がした。 彼方は私の手を握ったまま眠っていた。 今日は疲れたよね。迷惑かけてごめんね。 彼方のフサフサの紙を撫でると、 彼方は目を覚ました。 「奏。調子はどお?」 「大丈夫」 と答えると、酸素マスクを外してくれた。