《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

     ☆☆☆☆☆



窓の外で、車の停車音がした。



部屋の真ん中で、ビクッと
肩を震わせるあたし。



(――本当に、来たの……?)



今日が、洸さんの言ってた
三日目。



夕べ一度だけ電話があって、
どうしていいかわからなくて
出なかったら、『朝から
行くから』ってメッセージが
吹き込まれてた。



朝……何時に来るのかも
わからなくて、結局あたしは
ほとんど一睡もしないまま
夜明けを迎えてる。



(どうしよう……)



答えはまだ、見つかってない。


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